かめさんの中国ビジネス奮戦記
中国にかかわって30年近くになります。中国との出会い、中国語の習得、そしてビジネスの世界への経験をまとめ、同時に現在進行中のビジネス現場から生の日中ビジネスの姿を公開するものです。
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かめ

Author:かめ
小学生の頃、佐渡の向こうに大陸があって、中国があると聞いた。中学生になって深夜放送に夢中になるが、中国語の甲高いアナウンサーや、変な日本語でお国自慢ばかりしている北京放送が耳につき始める。最初は馬鹿にしていたが、それが興味に変わって行った。それから数十年、中国語の習得、中国駐在、ビジネス、プロジェクト推進など中国と不思議な縁が深まって行く。 振り返れば・・・、面白いじゃないの。 ブログにしてみようと思った。 独断と偏見の中国なんちゃってビジネス奮戦記である。

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中華民族の源
   私自身は天安門事件以降に中国は変わり、政治制度と党という存在がやっかいな物になったと思っている。 事件前、「中国青年報」という元気で思慮に富んだ新聞は伝統と近代化、中国的である事と対外開放という問題について真剣な論文を載せていた。既に「極端な伝統追求」や「極端な西洋化」といった問題は非現実的と割り切り、自分自身の伝統を保ちつつ「新しい思想」「新しい創造性」に心を開くべきだ、との論調が目立った。よく日本、台湾、韓国、シンガポールが引き合いに出されていた。 事件後今に至るまで、表面上状況は変わらない様に見えるが、中国の政府は勿論、マスコミからも当時の様な本当の意味での「改革、因習打破主義」の声は聞かれなくなったと思う。 大学生たちが何を考えているのか知るすべもないが、多くの人が「企業家」にあこがれ、この不自由な体勢の下で「如何に自分達だけがうまく稼げるか」と考えている。 そう考える事は間違いではないのだが、一方で洗練された民主化された政治に対する欲求は、忘れ去られたようにも思える。 外国人である私の個人的な勝手な感傷なのではあるが・・・。

   「河殤」という1988年ごろ中国で放送されたテレビ番組をご存知の方はおられるだろうか。 6部からなるシリーズ番組で、黄河流域の景色を背景に「河殤」という意味不明な題名が現れ、物悲しい伝統音楽が流れる。偶然テレビで見たものの、その踏み込んだ「中国人の自己認識」に関する内容に、「これは危険な番組だ」と直感した。案の定この番組をプロデュースした蘇暁康氏と王魯湘氏は猛烈に批判された。なぜこの番組が放送されたのか、今から思えば不思議なのであるが、中国の象徴である「龍」や「万里の長城」は決して力、発展、栄光の象徴ではなく、中国の力を示す道具とする人たちに「国を卑しめ無能にした」と言い放ち、「中国人とは何なのか、何故我々はかくも遅れているのか」と疑問を投げかけ、「共産党はこの問題を避け、なおざりにした」、それは「中国をなおざりにした事である」という主張であった。あの激しい論争(といっても主に批判ばかり)は結局どういう結論付けを行えたのか、私自身は聞いていない。共産党は中国の過去、王朝の歴史、芸術文化への解釈権を唯一持つ存在でありつづけ、党のみが「正しい」歴史解釈(革命の勝利に基づいた)を行える存在である事は強化されむしろ百家争鳴時代から後退している。我々にとって中国の歴史とは、博物館のケース越しでのみ吟味されるものであり、党のみが利用する事ができるものである。他の誰もそれに触れたり変える事はできないのだ。

   80年代の議論は「何故中国は遅れたか」という問題があってこそ成り立っていた。いま議論も何も吹っ飛んでしまったのは、21世紀の中国はもう遅れていないという事なのか。日本人である私には「中国の伝統問題」がなぜ大きな論争になるのか恐らく中国人のように理解はできていないであろう。ただ理解できているのは、「河殤」という番組が中国人の心をあまりにも直撃しすぎたという事。その点において多くの評論家政治家が意義を唱えたのだ。そういう意味では、もっともっと中国の偉い人たちには頑張ってもらいたい。その昔、神聖なる黄河をカヌーや筏で川下りをしたい、というアメリカの冒険家がいた。実行されれば「最初に川下りをした人」となる。黄河はあまりにも神聖なので、中国人がそれを最初に行うべきだ、と考えた公安部門により拒否された。そして急遽中国人チームが作られ黄河上流の急流に呑まれて死亡した。これは悲劇であり、また悲しい喜劇でもある。「河殤」とは他人が黄河で冒険する事を気にすべきではない、と主張してたのであった。現在中国でのプロジェクトにおいて、この黄河事件のような問題がまだまだ残っていると感じるのは私だけなのだろうか。

*中国でのプロジェクト: 工場建設鍬入れ式
起工式

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テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

この記事に対するコメント

かめさん、ひさしぶり。
新しい部署に移ってからは、あちらこちらと出張が多くて、かめさんブログを覗くこともままならず、まして、自分のブログの更新にも手を付けられない始末です。
黄河の中国人カヌーチームの悲劇は、今も形をかえて社会の根底に流れているのでしょうね。ローカルコンテントもそうでしょうし、投資におけるパートナーシップ制などなど。
中国を客観的に見るようになると、ますます、その問題の本質が見えてくるように思います。今、お相手している国との関係においても根底に流れている問題はいっしょですが。
今度、新橋界隈でごいっしょしましょう。
15日から、また、ちょっと長い出張に出るので、その前であれば11日あたりどうです?
【2006/05/08 19:46】 URL | ベルーガ #- [ 編集]

ベルーガさんお久しぶり♪
色々と大変そうですね。忙しそうなので誘い辛いですよ(笑)。
新橋是非いきましょう。11日は夜セミナー参加の予定でちょっと都合がつきません。
今週は9日(火)と12日(金)のみです。 呑んだ後事務所に戻らなくていい日がいいですね。 最悪セミナーキャンセルしてもいいですよ。@neさんにも声かけますね。
【2006/05/08 20:37】 URL | かめ #- [ 編集]

長い
ずいぶんと長いスコップですね。
スコップの色がグリーン・・・っと言うのも軍国・・・って感じが強いですね。
カメさんがスコップ片手に穴を掘っている写真・・・捜索している刑事の様です(笑)。
【2006/05/09 00:25】 URL | kazu #mQop/nM. [ 編集]

儀礼用です
儀式用のスコップなので、実際には使えそうも無かったです。
色、あまり気にしたこと無かったですね。この辺の土地は地表近くまで岩盤があって、基礎工事が大変でした。
【2006/05/09 09:17】 URL | かめ #- [ 編集]


「河殤」という番組の脚本をネットで見つけましたので
読んでみました。非常に辛らつな内容でびっくりしました。
今度ブログに感想書いてみます。
ただ重い文章なので気力が充実して時間があるときでないと
書くのがきつそうです。
【2006/07/05 21:19】 URL | zhuangyuan #- [ 編集]

状元殿
さすがは状元殿、よく見つけられました。是非感想を聞いてみたいとおもいます。
私自身はあの番組を幸運にも見ることができました。本当に驚きましたが、
一方で大変うれしく思った事を覚えています。 「中国が近づいてきた」と
思ったのもつかの間でした。
【2006/07/06 00:15】 URL | かめ #- [ 編集]


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